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野生動物への餌やりはダメ

北海道で動物を餌付けする問題

ソロツーリングであちこちを走っていると、野生動物と遭遇することがあります。
特に私の住んでいる地域は自然が豊かなので、野生動物もたくさん住んでいるのですが、野生動物と交流するためには最低限のルールを知っておかなければなりません。

まず、野生動物に出会っても餌やりをしてはいけません。
野生動物というのは私たち人間と同じようにファストフードなどが実は大好きなのですが、脂質を多く含んだ食品は野生動物にとっては大きなリスクとなりかねません。
消化不良を起こして病気になることも考えられますので、餌付けは避けるようにしたいものです。
ツーリングに出かけた際に、食べ残した食料をそのまま捨ててくるのも、もちろんNGです。

餌付けはもちろんごみを捨てるのもNG

知床は野生動物が多い地域として知られており、ソロツーリングをするにも絶好の場所なのですが、食べ残しの食品を捨てたり餌をやったりすると野生動物に害を与えてしまうことがあり、大変危険です。
また、ヒグマなどにうっかり食品を与えてしまった場合、ヒグマがバイクや人に近づいて食品を奪い、人に危害を与えるといった事故が心配されます。
野生動物は私たちとは全く異なったルールのもとに暮らしており、彼らならではの生態系の中で生きていることを理解しなければなりません。

知床では2012年から「知床ヒグマえさやり禁止キャンペーン」をスタートし、2020年には「知床ディスタンス!キャンペーン」を開始しました。
人がやる餌を目的にヒグマが近づき、人間に外を与えた場合にはヒグマを処分しなければなりません。
このようなことが起こらないためにも、無闇に餌付けをすることは避けなければならないのです。

環境省や関係行政機関では「ディスタンスカード」を配布し、野生動物への理解を深めることに尽力しています。
人間が不用意に餌をやらなければヒグマのほうから人間に近づくことはありません。
野生動物とは、ある一定の距離を持って接することが大切なのです。

ヒグマのみならず、キタキツネなどに餌をあげる人もいるようですが、餌を求めて道路に出てきたキタキツネが車にはねられる事故も発生しています。
これまでに食べたことのない人工的な食品を与えることにより、疥癬などの病気がキタキツネに発症することも稀ではありませんので、自然を保護する観点からも餌付けはNGです。

知床は野生動物の宝庫

知床にはヒグマやキタキツネの他にも鹿などの野生動物が生息しており、ツーリング中に見かけることも稀ではありません。
自然と野生動物は保護することが重要ですので、不用意に近づくことはやめ、遠くからそっと見守るようにしたいものです。
特に夕方以降の走行には注意しましょう。

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