性能は上がっている!しかし交換やメンテは必要
バイクに装備されているすべての部品は、遅かれ早かれ交換や補修などのメンテナンスが必要です。
これはバイクだけに限らず、すべての機械に共通することですよね。
バイクのマフラーに関していえば、エンジンから噴出される高温を受け止める役割をしており、走行するたびに過酷な環境にさらされるパーツではないでしょうか。
エンジンから噴出される排気ガスは、マフラーを通過することによって浄化され、排気音のボリュームも抑えられます。
特にスポーツ系のバイクモデルでは、排気ガスの流れをよくするために排気管にもこだわり、排気効率アップの面でも大きく貢献してくれますよね。
旧モデルのバイクと比べれば、マフラーの性能や機能、そして耐久性は飛躍的にアップしています。
例えば金属素材には耐久性の高いステンレスを採用するなど、純正のマイフラーの寿命も延びています。
以前では素材に鉄が使われることが多く、経年劣化によって錆びが発生して穴が開くといったトラブルが起こりやすかったのです。
しかし、素材を工夫しても過酷な条件下で酷使されるパーツであることに変わりはありませんよね。
そのため、遅かれ早かれどうしても経年劣化してしまいます。
普段からどんなに丁寧なメンテナンスをしていても、最終的には交換が必要となる消耗品なのです。
マフラーの寿命はどのぐらい?
それでは、マフラーの寿命はどのぐらいが目安なのでしょうか?
マフラーのパーツは大きく分けて、エンジンから排気ガスを排出する排気管と呼ばれるパイプ部分、そして排気音を静かにするサイレンサーに分類できます。
排気管は、エンジンから噴出される高熱の排気ガスが通過します。
マフラーの形状によってはカーブしているものも数多くありますよね。
そうした曲がった部分に排気ガスが当たると、熱によってダメージを受け、劣化が早く進行します。
劣化が始待ったかどうかを見分けるポイントとしては、マフラーの排気管がカーブしている場所、その外側をチェックすると良いでしょう。
サイレンサーには、耐熱性が高いグラスウールと呼ばれるガラス繊維が採用されているのが一般的です。
音がこの中を通過することによって吸収され、排気音が静かになるというわけですね。
このグラスウールは、排気音が通過することによって少しずつ吹き飛ばされてしまうという性質があります。
そのため、劣化が進むとグラスウールの量が少なくなるため排気音が大きくなり、詰め替えが必要となります。
バイクのマフラーは、必ず何年で寿命がくるという線引きをすることは難しいものです。
走行する頻度や距離などによって、それぞれ劣化のスピードが異なるからですね。
しかし劣化のサインを注意深くチェックすることによって、そろそろ寿命かなという予想を付けることはできそうです。